majun(マジュン)ブログ

ワンランク上のペットの健康知識や、majunの日々の出来事をご案内しています

majunの思い/ペットホテル編

      2024/03/01

会員制ペットホテルmajunの代表を務めさせていただいております友重さえ子と、申します。

一般的に、犬猫は"ペット"と呼ばれる存在ですが、

この子は単なるペットではない!
姿形は犬猫だけど本当に、大切な大切な存在!

と、思う方は私も含め少なくないのではないでしょうか。

そんな存在である犬猫も人の子供さん同様、お仕事など
一緒に連れていけない場所へ出かける場合、
他所に預けざるを得ないときもあります。

もし、親が人間の子供を保育園や幼稚園に預けるとなったら
慎重に慎重に調べて選びますよね。

だからこそ、預けないとならないことが起きてから
慌てて預け場所を探すのはリスキー!
日程は迫ってくるし、探してる時間も無いし、で
「もうココでいいわ!大丈夫だろう!」と、よく調べずに預け、
「思ってたのと、違う!」と、後悔する人もいらっしゃいます(^◇^;)

ですので、預ける用事が【今は無くとも】
万が一の備えとして、自分の価値観に近い場所へ
実際に足を運び、見て話を聞いて見つけておき
何かあったら、いつでもお預けできるように準備して置くと安心です。

そんな選択肢の1つとして、私が運営する24h有人・ケージフリー
会員制ペットホテルmajunとは?の詳細をご一読頂ければと、思います😃

新規のお客様のみならず、既存のお客様、新入majunスタッフにも
深く知っていただけるよう大変、長文になっております。
下記の3つの内容に分けてご紹介しております。


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私がペットホテルを運営することになったのは
〝どんな経験から〟〝何を改善〟したくて始まったのか?
「2006年majunペットホテル誕生ストーリー」


当時、ケージフリーの危険性において保健所の許可をいただけませんでしたが
フリー預かりは何が危険と、言われたのか?
どのようなリスク回避、リスク軽減を取り入れたのか?
「ケージフリーのペットホテルから予測したリスクと対策」


オープンから10年以上掛けて、やっと私が希望する
犬を預ける最低ラインの基本ベースが整い、
次は更なる高みの理想を形にすべく、majunが向かう着地点とは?
「会員制majunペットホテルの目指すところ」


2006年majunペットホテル誕生ストーリー



我が家の犬の立ち位置はペットじゃなかった
ペットと呼ばれる犬猫の立ち位置も様々です。
例えば3つの立ち位置があります。

①家族の一員であったとしても、番犬(猫)としての立ち位置なのか?
それとも
②可愛い姿、喜ぶ姿をいつも見ていたい愛玩犬(猫)としての立ち位置なのか?
はたまた、
③姿は犬(猫)だけれど社会に迷惑をかけないようルールを教え、
人の子供同様に自分の優先順位は二の次になっているほどの立ち位置の家族なのか?

この"立ち位置"によって掛ける手間もコストも違い
納得できることも変わってくるのです。

我が家の犬たちの立ち位置は③でした。
貴方様の大切な子は、どの"立ち位置"ですか〜?✨

幼稚園にあがる前の自身の子供を預けていた場所
私自身の子供の話ですが、当時まだ小さかった自分の子供を
仕事先などへ一緒に連れて行けなかった時のこと。

保育園申請してもいっぱいで親にも預けられない状況。
仕方なく、ちびっこ園という場所に都度に
朝9:00頃から夜19:00くらいまで預けていました。
お預け料金は10000円程だったと、記憶しています。
24時間、大人がそばに居てオムツを変えたり食事やオヤツを与えてくれたり。
ケンカが起きたら叱って止めに入り、抱っこをしてもらったり
お昼寝をしたりして自由に過ごしていました。

犬をどこかへ預けると、それと同じように犬にも接してくれるのだと、思い込んでいましたが・・・

私が犬を飼い始めてしばらくしたのち、両親が行きたがっていた北海道旅行を計画し
親がまだ元気なうちに親孝行で連れて行こうと決め
仕事も都合をつけ、犬を預けるペットホテルを探すことに。
当時はケージ内預かりしか無く、更に業務終了後の夜間から翌日まで無人です。
何十件、探して電話をかけても有人のペットホテルは無く
諦めて、初めて我が家の犬たちをペットホテルに5日間預けました。
とは言え、心配で仕方なかった私は預け先のペットホテルへ
毎日毎日、様子を確認する電話をかけていましたが
その度に欝陶しがられ、もう早く旅行から帰りたい!としか考えられない旅行になりました(^◇^;)

やっと迎えに行って我が家の犬に会うと、
鼻や爪で檻を開けようとし続けたのか、鼻は血まみれで
出してくれ~!と、吠え続けたのか声はかすれて出ない状態でした。

人間の子供のお預けと、犬のお預けは別世界なんだ・・・
犬は動物だから心は二の次三の次なんだ・・・
「もう二度と、犬を預けるのはやめよう。」
そう、強く思った出来事でした。

他にも同じ思いの人が多くいた
この時の経験を河川敷で散歩に集まる飼い主さん方に話すと、
「だからウチも旅行にも行けない」と、口々に仰いました。

同じ思いの人がこんなにいるんだぁ・・・

当時の日本はケージフリースタイルのペットの預かりなんて無かったことで
自分の自宅の1階を改装して、その部屋で自由に過ごせ
その部屋で私も一緒に寝ればいい☝️
便利で低コストなペットホテルは他に任せて
私のような価値観で困っている人のために
新たなスタイルのペットホテルを自分が作ろう!

他のペット先進国はどうなってるのだろう?
そんな時、海外のペットの専門家と人脈が有る人と出会い
既にケージフリースタイルのお預けが主流だったカナダへ市場調査に向かいました。
カナダのノースバンクーバーに10日間滞在し、
専門家と一緒に保護施設やペットショップ等を見学。
あまりにもの日本との違いに驚いたものでした。
それは施設の違いだけでなく、ノーリードで散歩する犬が多いこと。
犬同士、すれ違う際もどの犬も吠えません。
飼い主による躾など、犬を飼う当たり前の基準は日本とは全く違いました😳

視察したことを参考にお預かりサービス内容を作り、
システムや料金など参考にしたのは"ペットホテル"ではなく
東京銀座~地方にある、人間の子供さんのお預かり施設でした。

それにより、ペットホテル業界では当たり前とされていた"◯泊◯日、○○円!"
と、いう表記ではなくペットホテルでは見ない、
1時間あたり◯◯円という料金体制にmajunはなったのです。

ところが・・
保健所に申請の際、フリースタイルのペットホテル自体が許可が降りず💦
「フリーなんて例がない!危険!檻に入れて預かってください」と。

ケージフリーのペットホテルから予測したリスクと対策


安心して犬をフリーにするためのリスクと対策
保健所が危惧したのは、
「日本は海外のように躾が行き届いていない犬が多いこと」だそう。
私自身だって、大切度数が相当に高い飼い主さん方の子をお預かりするのですから
「大丈夫〝だろう〟」では怖すぎる(^◇^;)
そのリスクを軽減するために取り入れたのは大きく3つ。
①お預かりする犬の状態を予め事前に確認させていただくこと。

事前に、全ての犬の2時間のお試し預かりが必須へ。

飼い主さんはうちの子は噛みません!と、仰いますが
それは慣れ親しんだ人間と、慣れ親しんだ場所なら、のハナシ。

例え、噛まなくとも食事も水も一切取らず、一睡もせず、鳴き続ける子もいました。
私たち人間だって、自宅ではない環境、且つ知らない人間、知らない犬と
限られた空間で過ごすことは緊張が倍増し、
そんな状態で自由に行動できていると、犬同士の喧嘩で噛むトラブルや
お家に帰りたいと逃走する可能性も高まります。

そのような予測から実際にお試し預かりへお連れいただいた際、
他犬にどんな行動を取るのか?をスタッフ犬と、会わせて見ていくのです。
吠えられたらどうする?
大きな犬ならどうする?
小さな犬に対しては?
リードを付けたまま、スタッフが2時間ベッタリ付いて犬の行動を観察。
結果、私たちの経験上から見て大丈夫と、判断すれば
本番お預かりのご予約をお受けするシステムにしました。
まだ慣れが必要だなと、判断すれば複数回お預けに通っていただくご提案も。

②2つ目は逃走の可能性も踏まえ、万が一お預かりスペースからスルリと、逃げても
次の扉でストップできるようコストはかかりますが
外までに5段階の扉を設けました。

③3つ目は万が一、ケンカが起きた際や逃走が起きた際
犬を掴みやすいように首輪・ハーネスだけは取り外さないルールに。

このようなスタイルをご理解いただき、お連れくださる飼い主さんもいらっしゃれば
明日から!今から!と、当店が便利ですぐに預けられる一般的なペットホテルではないことに不満げな方も少なくありませんでした😅

どんなことでも100%大丈夫!なんてありえませんが
念には念を、が必要だと考えています。
特に当店を選んで来てくださる方は犬猫を相当に大事にされているはずなので☝️
おかげさまで今日までお預かりスペースに集う犬たちの
トラブルが無いのはありがたい思いです。


モノが言えない犬の心への配慮
私たち人間も犬猫も同じですが、安心と思えるためには
危険の心配が無いと、思えることが大前提です。

限られたスペースで共に過ごすよく知らない犬が、
必要以上に近寄って来ない状況を私たちスタッフが意識して
必用以上に近づかない様、犬たちにもそう教え続けています。

危険が無いことが理解すると、次に
不安や寂しさの"感情"が湧き出すことが予測できます。
そこで、サービスの大きなひとつに取り入れたのが、
作りたての美味しい手作りごはん😋
美味しい食は生き物すべて共通で満足感に包まれます(笑)
一度、ワクワクを経験すると、
「次はどんなゴハン?♪」と、不安より期待の方が高まります(笑)

だから、その子のいつものゴハンよりワクワクが必要なのです。
だから、今まで食べたことがないレベルの見た目・香りの手作りごはんに拘るのです。

これが出来たのもペット食育協会認定上級指導士としての知識と、
その、ペット食育協会会長でもある須崎動物病院院長による診療現場へ携わることで見聞きした経験があったからこそ。

須崎獣医師が犬猫の食事を心配する飼い主さんへ説明される
「食事が病気の根本原因になる条件」とは?の様々なケースを聞き続け、
治っていく子や途中で力尽きる子など、実際に見続けられたことが
majun特有の見た目にも美味しい手作りごはん
ご提供し続けられる大きな要因となりました。

おかげで店舗に来る犬たちはテーマパークに行くかのように
ワクワク嬉しそうな顔で急ぎ足で来てくれます(笑)
そんな姿を見る飼い主さんの心もまた、預ける罪悪感から解放され
majunさんに泊まらせてあげよう♪と、ご褒美感に似た感覚も湧くようです(笑)


夜間、有人にするデメリット
人間の子供のお預かり施設は夜になったらスタッフは帰る、なんて有り得ないのに
どうしてペットの場合だけ帰るんだろう??と、
何も知らない素人の私は怒りも湧くほどに疑問でした。
夜間、スタッフを常駐できない大きな理由は人件費

深夜労働に関する割増賃金の割増率は労働基準法第37条で「2割5分以上」と規定されており
私自身の給料なら目を瞑れても、スタッフを1泊させるとなると、
昼間のお給料+別途20000円以上の賃金が必要になります(^◇^;)
相当の数の宿泊犬が居ないと、釣り合わない(^◇^;)

人間の子供のようにペットには国や市からの補助金等がありません。
言うまでもなく、ペットにそこまでの金額をかける人も多くない。
だから現実として夜間は無人のペットホテルが多いのです。
それでも私は夜間有人以外、考えられなかったので
ペットホテル部門以外の他のサービスで何とか収益を上げ、
その収益で夜間の人件費を賄う選択を取ったわけです。
majunペットホテルの運営が続けていられるのは
majunペットホテルをご利用いただく皆様はもちろんのこと、
majunサービスをご利用くださり、majunで販売するグッズを
いつも購入してくださる方々のおかげでも有るのです。
何より、快く丁寧に泊まり業務を受けてくれるスタッフが存在したことが現在に至るのです。


会員制majunペットホテルの目指すところ

目に見える高い安堵を
目に見えることと言えば五感です。
五感とは
視覚(見る)、聴覚(聴く)、味覚(味わう)
嗅覚(嗅ぐ)、触覚(皮膚で感じる)の5つの感覚のことです。

「①視覚(見る)」の安堵についての配慮は
・直ぐ横に他犬が居ないようにお預かり頭数は少数にとどめ、1頭あたりの広いスペースを確保
・攻撃的、威圧的な犬が居ない
・大きな窓がある開放感
・常にスタッフのことが目に入る
・お部屋には観葉植物の緑がある

「②聴覚(聞く)」の安堵についての配慮は
・犬の吠え声が無い静かな環境
・人がそばにいる笑い声や話し声
・クラッシック等、心が落ち着くBGM

「③味覚(味わう)」の安堵についての配慮は
・安心で美味しい湧水級のお水
・飼い主さんも食べたくなるような和洋中を巡る手作りごはん
・手作り出来たてオヤツや美味しい差し入れスイーツ

「④嗅覚(嗅ぐ)」についての配慮は
・専門業者による各フロアのエアコン定期クリーニング掃除
・集う犬はキチンと歯磨きをされているので他犬の匂い(口臭、体臭)がしない
・高い基準での除菌を徹底の結果、無臭空間維持
・他犬がトイレをしたら直ぐに清掃
・洗剤や掃除、除菌は人工香料のものは使用せず自然界100%のものを使用
・美味しいごはんの調理中の香り
・カフェスペースで提供する天然フレーバーティーの香り

「⑤触覚(皮膚で感じる)」についての配慮
・常時、人に撫でられたり抱っこでの肌感
・暖房、冷房は同室で過ごす人(スタッフ)の人肌にて、常に調節
・お預かり部屋の床はクッションも含め、熱伝導に配慮した3重構造の床
・除菌が行き届いた複数のベッドクッションと大きなソファ
・犬の毛、ホコリのない空間
・OKなこと、NGなことなどの常識や価値観が似通う犬が集う

目に見えない高い安堵を
想像してください。
朝から晩まで共に過ごす人との常識や価値観が
大きく違うことが、どれほどストレスか(笑)
自分にとっては常識で当たり前でも、別の人からすると
非常識で不快感、違和感を感じる行動ってありますよね。
それはモノを言わない動物も同じでは?と、私は考えています。
犬だって言葉に出せなくても、他犬の行動にギョッとしたり、
えーーー???って、思うことって有るのではないでしょうか(笑)
時間が長ければ長いほど、小さなストレスの積み重ねに(^◇^;)

どんな犬が集う場所か?ということは、
高い安堵を感じるためにとても重要なことなのです。

お預かり条件に細かな条件を設けたことで、
その条件が許容範囲内の飼い主さんが犬猫を連れてきてくださる。
そして、その飼い主さんの常識で育った犬猫たちもまた、
似通った常識、価値観を持つ犬たちなのです。

価値観が似通う者だけが集う環境は極めてストレスが低く、
上質な高い安堵感に包まれる環境
なのではないでしょうか。
その環境をご提供したく、価値観が共有できる"会員制"導入に至りました。
とは言え、その環境を目指し維持し続けるのは容易ではありません(^◇^;)

理想を形にするには、腹を括って1つ1つ着実に丁寧にコツコツと、なのです。

更に高い基準の安堵を目指すペットホテルへ
コロナの流行で「3密」って言葉ができました。
3つの密(三密)とは、
「密閉」・・・換気が出来ていない閉ざされた空間
「密集」・・・多くの人が同じ場所に集まっている状況
「密接」・・・近距離で会話や発声がある状況をそれぞれ示します。
と、いうことは
限られたスペース内に複数の犬が居るペットホテルは
どうでしょう?

私は、大切な犬の健康を最重要におくタイプなので
これを念頭に置いた環境作りを大前提に考えます。
majunを選んでくださる方々はとても犬猫を大切にされていると、理解していますので
高い基準での環境をご提供するため、集う犬たちの条件は
躾やマナーだけでなく、majun独自の高い健康基準を設けさせていただくことで
お預かりスペースの中に居る子たちが守られる環境のご提供が一段と可能に、なりました。
もちろん希望いただく場合はこの基準の範囲内に留めるご提案も可能です(*^◯^*)

そして次の目指す理想は健康を整えるための宿泊施設。
病気になったら入院や通院、投薬が西洋医学の範囲ですが
未病の段階、または健康だけど大事に至らないように
心と体のリフレッシュを図るペットのリトリート施設
人間界で言われる"リトリート"とは
日常生活から離れてリフレッシュする時間をもち、
心身ともにリセットするという意味です。

10年以上掛けて作り上げたmajunの環境をベースに
安心してお預けいただけるペットホテル、用事の際の一時預かりとしてご利用いただくのは元より、
プラズマAIASやバイオレゾナンスマシーンを活用し〝majunが求める結果〟に沿う独自の活用方法
犬たちの心と体が定期リセットできるスペースとして
全国からご利用いただけますようスタッフ一同精進し、
高みを目指す皆様にご活用いただきたいと、思っております。

以上が、2024年3月時点での
majunの思い/ペットホテル編です。

長文をお読みいただきありがとうございます。

株式会社majun-family
代表取締役 友重さえ子














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