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第3回「反応がある体」は、ありがたい?

      2025/04/20

第3回:「反応がある体」は、ありがたい?
〜嫌われがちな症状の裏にある“自然の力”〜
体が見せるサインの本当の意味とは?

「なんだか最近、皮膚が赤くなってきた気がする」

「急に咳をするようになって心配」

「耳をやたら掻いてるけど、これって病気?」

こんなとき、私たち飼い主は不安になるのが当然ですし、
できるだけ早くその症状を止めてあげたい…と思いますよね。

私も、かつてはそうでした。

でも、今の私は
カラダの仕組みに詳しい獣医師さんのおかげで
“症状=悪” とは捉えなくなりました。

◆ 症状は「異常」ではなく「反応」

たとえば、

・鼻水が出る

・咳が出る

・皮膚に湿疹が出る

・涙が増える

これらは、体が“今、何かを排除しようとしている”証拠かもしれません。

外から入ってきた異物を、体がちゃんと察知して、
追い出すために働いてくれているとしたら…?

生き物に備わってくれている“ありがたい”自然の防御反応😊

◆ 嫌われがちな症状こそ「体が働いている証拠」

人間でも、風邪をひいたときに熱が出ますよね。
ウイルスと戦うために体が温度を上げている証だそうです。

なのにそれをすぐに薬、解熱剤で下げてしまうと、
逆に長引いたり、ぶり返したりすることもあるんだそう。

同じように、ペットたちの症状も「出ること自体が悪」なのではなく
“どうして、その症状が出たのか”が大事なんだと
ずっと、聞き続けてきました。

◆ 「すぐ止める」ことが、本当にベスト?

出てきたサインをどう見るか、どう受け止めるか
つまり、飼い主さんの捉え方が
“本当のケアのスタート地点”なのかもしれません。

もちろん症状が強すぎて命に関わるような場合や、
痛みでつらそうな場合には、ケアや治療が必要ですが
とにかく止める”がクセになってしまうと、
体が本来持っている回復力や反応力を鈍らせてしまう可能性もあると。

私自身、

「耳が汚れてきた=とにかく耳掃除!」

「涙が増えた=すぐ目薬!」

と、症状に視点がいっていた時期がありました。

でも、原因に目を向けずに「出てきたもの」だけ抑えようとしても、
根本的には何も解決していなかったんですよね。

次回は、

「敏感すぎる子」と「鈍感すぎる子」——実はどちらも要注意?

というテーマでお届けします。

“反応があること”は悪いこと?

“反応が鈍いこと”は安心?

その意外な落とし穴について、掘り下げていきます。

第2回~1回まではこちらから↓↓

第2回「健康そう」に見えるのに…なぜ突然の体調不良が?

第1回「症状がない=健康」って、ほんと?

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